画像:生産管理 画像:生産管理

お客さまとともに4世代先まで
ロードマップを描き、
半導体の未来を見据える。

生産管理

N.O

まったくわからないことに
挑もうと、
文系学部から半導体の世界へ。

大学は経済系の学部で、地域再生・創造について学びました。100%文系の人間なのですが、TELは理系が入る会社だと思われているのか、大学時代の話をするとよく驚かれます。いろいろな地域を研究するうちに感じたのが「東北は製造業の存在感があまり強くない」ことです。その中でも収益力に優れた企業は少なからずあり、どのように付加価値を高めているのか興味をもつようになりました。就活でも東北の製造業をまず調べて、出会ったのがTELでした。

入社を決めたのは「半導体がまったくわからない世界だったから」というのが一番の理由です。電気や機械であれば、どんな会社で、どのようなものがつくられているかは文系でもなんとなくわかります。しかし半導体の、さらに製造装置となると、それがどんなものであるかもイメージできませんでした。製造業の中でも「わからなさ」が群を抜いていて、それが面白いと思いました。とはいえ入社してしばらくは、わからない言葉のシャワーを浴びている状態です。その一つ一つを調べ、自分なりに体系化して、この言葉はこれに関係するものだとわかるようになると、もっと知りたいと思うようになり、さらに理解が進んで仕事がどんどん楽しくなっていきました。

画像:作業風景
画像:作業風景

半導体製造装置の設計から納品まで
全工程を管理するコンダクター。

画像:作業風景

2011年に入社して配属されたのは岩手県の事業所で、現在と同じ生産管理の部署でした。担当したのは成膜装置です。それからずっと生産管理一筋で、2023年に山梨県の事業所に異動し、今はガスケミカルエッチング装置を担当しています。

生産管理の仕事を簡潔に言えば「半導体製造装置を生産する全工程の管理」です。お客さまから引き合いがある装置について営業部門から情報を得ると、まず基本的な生産計画を作成します。そしてお客さまの要望を踏まえてどのような装置にするか、技術部門と仕様を検討し、品質の高い製品を効率良く製造できる工程にまとめて設計、技術開発、製造などの部門に送ります。生産が始まると進捗を確認し、状況に応じてサポートをおこない、装置が完成するとお客さまが使用する場所に送り出します。生産管理はこのすべての工程に関わり、各部門と調整をおこないながら装置の出荷まで生産計画を推進していく、指揮者のような役割を担います。事務方の管理部門ではあるのですが、技術職のさまざまなメンバーと話し合いながら仕事をするので装置のことは一通り知っていなければなりませんし、技術についてもある程度は通じている必要があります。

2011年に入社して配属されたのは岩手県の事業所で、現在と同じ生産管理の部署でした。担当したのは成膜装置です。それからずっと生産管理一筋で、2023年に山梨県の事業所に異動し、今はガスケミカルエッチング装置を担当しています。

生産管理の仕事を簡潔に言えば「半導体製造装置を生産する全工程の管理」です。お客さまから引き合いがある装置について営業部門から情報を得ると、まず基本的な生産計画を作成します。そしてお客さまの要望を踏まえてどのような装置にするか、技術部門と仕様を検討し、品質の高い製品を効率良く製造できる工程にまとめて設計、技術開発、製造などの部門に送ります。生産が始まると進捗を確認し、状況に応じてサポートをおこない、装置が完成するとお客さまが使用する場所に送り出します。生産管理はこのすべての工程に関わり、各部門と調整をおこないながら装置の出荷まで生産計画を推進していく、指揮者のような役割を担います。事務方の管理部門ではあるのですが、技術職のさまざまなメンバーと話し合いながら仕事をするので装置のことは一通り知っていなければなりませんし、技術についてもある程度は通じている必要があります。

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自分のためにあるような
生産管理の仕事を
これからもずっと続けていきたい。

私は現代アートに興味をもっていて、好きな作家さんの個展はできる限り行くようにしています。一つのモチーフで作品を作り続けている作家さんもいて、一見すると同じ作品のようですが、毎回ブラッシュアップされ、新しい要素が取り入れられて、少しずつ変化しているのがわかります。そこに面白みを感じますし、変化に気づいてその理由などを考えるのも楽しみの一つです。

実は半導体製造装置も同じで、技術革新やお客さまのご要望により、同じ種類の装置でも少しずつ違いがあり、毎年のように変化しています。今年つくっているのと同じものを、来年もつくることはまずありません。その変化に自分も追いついていかなければなりません。技術革新のスピードが速い半導体の世界ではなかなか大変なのですが、新しいことを知るのは楽しく、自分に合っているように思います。新たな技術をキャッチアップしながら先進的な装置を計画し、完成まで支えていく生産管理は自分のためにあるような仕事だと感じますし、これからもずっと続けていきたいと考えています。

TELはお客さまと4世代先までの半導体の技術ロードマップを共有し、製造装置の開発・生産に取り組んでいます。常に最先端の半導体開発に関わっているわけで、その製造装置を計画し、出荷までの工程を進めていく生産管理の仕事はとてもやりがいを感じます。半導体の進化に貢献している、半導体の未来を担っているんだと思うと熱い気持ちになり、仕事の励みになります。

画像:作業風景
画像:作業風景

私のキャリアクロニクル

2011

技術用語や専門用語が
わかるまで力を尽くす。

岩手県の事業所に配属され、生産管理の道を歩み始める。文系出身で覚悟はしていたが、いきなり半導体製造装置と向き合うこととなり、技術用語や専門用語が飛び交う中で戸惑うばかりだった。わからない言葉はとにかく調べ、それでもわからなければ電話やメールで尋ね、時には担当者のもとへ足を運んで確認する日々が続いた。

2013

言葉を調べ抜いたことが
生産管理の仕事に役立った。

装置について理解できるようになり、仕事の言葉に戸惑うことが少なくなった自分に気づく。2年かかったが誰もが丁寧に教えてくれたし、新たな知識を得ることは楽しく、苦労と感じたことはない。社内を尋ね回る中で人とのつながりもでき、さまざまな部署と関わる生産管理の仕事に大いに役立つことになった。

2023

担当する製品が増え、
チームリーダーの役割も担う。

山梨県の事業所に異動。担当する装置が岩手から変わり、量産機だけでなくプロトタイプとなる開発機の生産管理にも携わる。複数の製品に関わる中で、生産を推進するプロジェクトチームのリーダーを務めるようになり、後輩の育成も期待されている。全社的に業務の効率化が進められる中で社内向けのChatGPTもスタートしており、新しい技術やツールも生かしながら生産管理の道を究めていきたい。