CEO
目指す地点は
ただ一つ、世界一。
技術革新で、
夢のある社会を実現します。
1963年、大阪府生まれ。明治大学経営学部卒業後、1986年に東京エレクトロン入社。2015年、代表取締役副社長、最高執行責任者に就任。2016年より、代表取締役社長・CEO。
FUTURE
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代表取締役社長・CEO 河合 利樹 Toshiki Kawai
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基本理念最先端の技術と確かなサービスで、
夢のある社会の発展に貢献します。

「最先端の技術と確かなサービスで、夢のある社会の発展に貢献します」。これが、東京エレクトロン(TEL)の基本理念です。では、「夢のある社会」とはどのようなものでしょうか。
インターネットにつながる大量のデータは、宝の山と言われます。データセンターに集められ、解析され、社会サービスを向上するために活用されます。
例えば、工場の生産性を高めることで企業の競争力を高めるスマートファクトリー。交通事故ゼロを実現する自動運転。場所を問わず質の良い医療サービスを享受できる遠隔医療・診断技術。情報通信技術を街づくりや公共交通とつなげるスマートシティ構想などが挙げられます。
この前提には、ビッグデータ時代を支えるテクノロジーの進歩があります。「モノをつなげてデータを生むIoT」、「データを高速通信する5G」、「データを蓄積して処理するクラウド技術」、「データを解析して的確な指示を出すAI」、「データを可視化するVR/AR/MR」など。
これらの情報技術の基盤となるのが、産業の米といわれる半導体。半導体の性能が多様なアプリケーションの誕生と進化を支え、社会の発展に寄与しています。
自動運転を可能にし、医療とIoTを結び付けるには、誤動作がなく高速で、フリーズしない高信頼性デバイスが必要です。また、大量の電気を消費するデータセンターの増加に対して、低消費電力の半導体開発も不可欠です。半導体に求められる性能が高度化かつ多様化する中で、TELは半導体製造に関する新技術を生み出すことで、夢のある社会の発展に貢献します。

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CEOの理想とする企業姿勢会社を取り巻く人々をハッピーに。
経済価値も社会価値も高めたい。

私がCEOとして目指しているのは、会社を取り巻く人々をハッピーにすることです。付加価値の高い技術・製品・サービスを生むことで、お客さまをハッピーにしたい。社員や社員の家族にも還元したい。投資してくれた株主へも還元したい。そのために、私は利益を追求します。利益がなければ、お客さまのニーズに応えるための開発費用が捻出できず、社員にチャレンジしてもらう機会もつくれないからです。
TELには、大切にする経営の規範を8つの項目で明示した経営理念がありますが、私は冊子を持ち歩いて、折に触れて読み返しています。例えば、こんな項目があります。
・社員について:社員は価値創出の源泉であり、創造性と責任感と強いチームワークで情熱をもって業務に取り組みます。
・組織について:個々の能力を最大限に発揮し、企業価値を最大化する最適な組織を築きます。
・安全と健康と環境について:事業に関わるすべての人々の安全と健康、および地球環境への配慮を第一に考えて行動します。
・企業の社会的責任について:企業としての社会的責任を自覚し、社会から高く評価され社員が誇りをもてる企業であるよう心がけます。
TELにとって「企業の成長は人」であり、社員は価値創出の源泉です。2017年から、世界の全拠点で統一された「グローバル人事制度」の運用を始めました。フェア(公平ではなく、公正)な雇用・登用・評価・処遇で、チャレンジする社員を応援します。働き方改革・ダイバーシティの推進・エンゲージメント向上=「やる気重視の経営」によって、多様な人材が活躍できる会社にします。
また、経済価値だけでなく社会価値の面からも企業価値を向上させ、働く人が誇りに思える会社でありたいと思っています。ガバナンスやコンプライアンスを重視し、SDGs(国連サミットで提唱された持続可能な開発目標)をはじめ、社会環境や社会課題の認識に努めた経営をしています。

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経営指標と成長半導体製造装置は、高度な技術の集合体。
圧倒的な業界優位性で、世界一を目指す。

TELの中期経営計画では、売上高2兆円、営業利益率30%以上、自己資本利益率(ROE)30%以上という、高い目標を掲げています。ベースには、データ通信量が今後、年率26%という爆発的な割合で増加していくという予想があります。半導体市場も、2018年時点では4,688億ドルでしたが、2030年には1兆ドルを超えると言われています。
しかし、市場拡大に頼った目標を立てているわけではありません。TELは、将来お客さまが必要とするBest Products、Best Serviceを追求することで、利益の向上を目指します。“Best”とは、文字通り世界一。セカンドベストや競合他社に追随した製品はつくりません。
市場の拡大が続く環境では、その恩恵を受けて自然と売上高が伸びていくこともあります。しかし、TELが意識するのは、それをしのぐ自身の成長。現に、TELの売上高は市場拡大以上の増加率を見せています。膨張ではなく成長にこだわり、付加価値の高い製品とサービスを追求し、世界一を見据えます。
経営目標に到達するバックグラウンドとして、TELにはいくつかの業界優位性があります。
まず、「総合力」があること。半導体製造装置は、高度な技術領域の集合体です。ビッグデータ時代に対応する、高付加価値、高信頼性の半導体をつくるためには、製造プロセスで、技術革新が必要です。潤沢な経営資源と技術の蓄積がなければ、競争に加わることはできません。
半導体製造装置事業では、TELはリソグラフィー、エッチング、成膜、洗浄、プローバといった重要なプロセス装置を有しており、どの製品でも市場をリードする、世界有数のラインアップをもっています。フラットパネルディスプレイ(FPD)製造装置事業においてもTELの装置はトップレベルのシェアを誇ります。フィールドソリューション(FS)事業では、TELが出荷した装置の累計台数が業界最大の69,000台を突破しました。今後はさらに装置をインテリジェンス化・アドバンス化することで、この事業は拡大していく見込みです。
また、社員一人ひとりがプロ意識をもって業務に取り組むこと、チームワークを大切にする社風も、「総合力」を構成する重要な経営資源の一つです。
加えて、国内に半導体素材メーカーやサプライヤーがいること、半導体メーカーがアジアに生産拠点をシフトしていることを考えると、地の利もあります。

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基本戦略注力するのは、TELの技術が生きる分野。
Best Products、Best Serviceで世界一を目指す。

では、どのようにして経営計画を達成しようとしているのか、具体的な戦略をお話しします。
キーとなるアクションは、誰も手掛けていない最先端技術、性能が世界一の製品を、他社に先行して創出することです。
そのために、TELが得意とする分野、蓄積された技術、経営ノウハウが生きる分野でビジネスを展開します。高い技術力をもったお客さまとロードマップを共同作成して、確実にビジネスにつながる開発をおこないます。開発段階であらかじめ課題を落とし込み、後追いで生じるコストや社員の負荷を低減します。
そうやって唯一無二のBest Products、Best Serviceを創出すれば、マーケットプライスをTELがリードすることができ、営業が価格交渉で消耗することもありません。大きな利益も確保できます。その結果、全社員が夢をもって、チャレンジングな仕事ができると考えています。
お話ししたようなプラスの循環を生み出すためにも、CEOとしての経営責任は、高い利益を継続的に生み出し、企業としての成長に資金を充当できる体制をつくることです。半導体はどんどん微細化され、最先端の半導体の微細化レベルは、髪の毛の太さの2万分の1に相当する5ナノメートル以下です。「未来の半導体」と呼ばれ、通信や記憶など、異なる機能をもったチップを貼り合わせて接続し、一つのパッケージにする技術も開発・実用化が進んでいます。
そのために私たちは、研究開発投資費用を惜しみません。今後も、数千億円単位の開発投資を計画しています。
TELの技術革新とBest Products、Best Serviceを、世界中のお客さまが待っています。ビッグデータ時代の夢のある社会を実現するのは、私たちです。